この時期、注目される町

それは新潟県燕市です。
燕といえば洋食器の町、古くからの職人の町です。
そして、どうして注目されるかといえば、
ノーベル賞晩餐会で使われるカトラリーが
この燕で作られたものだからです。

燕の銅槌器ってご存じですか。
地場産業なので、子供の頃、学校の美術の授業でお皿を作ったことがあります。
小さな丸い銅板を、叩いて、叩いて、叩いて・・・・
子供だから、いやになってくるわけですが。

実際、職人さんが作られているものは、
本当に手間暇と技が注がれているので、高価で、とても手が出ないです。
一枚の丸い銅板を、木槌で叩いて、叩いて、叩いて、叩いて、
1週間もかけて叩いて、
やかんや急須やおなべや、いろんな形のものを作ります。
1枚の銅板からたたき出すので、
注ぎ口にも継ぎ目がないんですよー。すごい!
それでいて、均等な厚さなんですよー。すごい!!

最近、ぼんやりと思うことがあります。
何って、うまく言葉にできないですが、例えば、
このごろ、手作り作家さんって多いですよね。
クラフト展やなんかでも、多くのブースが立ってる。
だけど、職人さんは減ってる。
職人さんたちは、その製品に名前を刻むこともないけれど、
最高の技、手間、時間を注ぎ込んで、それを作っている。
長い年月かけて伝わってきた技、形、
こういうものはどこへ行ってしまうのだろうって。
もったいないことだなぁって。
先日も大型書店へ行って、
ハンドメイドコーナーの本の多さに改めて驚いて、
くらっときて、求める本を探すのもイヤになったのですが、
教書には載らないものが、
その道の先を行く方々の手や目の動き、工夫の中にはある。
昔だったら、入門弟子入りしないと教えてもらえなかったようなことが
書店へいけば、ある程度のことは、とりあえず、手順だけは分かるようになっている今、
取り組んでみたいと思いたち、お店へいけばすべての材料がそろい、
工夫して作り出すこともしなくて済むし、
材料すべてがそろっているキットなんていうのまである。
興味を持ったら、すぐに取りかかれる。
裾野は広がったけれど、
そこから先、
じゃあ、本物を手に入れよう、もっと深く学ぼうという人が果たして増えただろうか。
まあ、わたしも手作り本、大好物ですけどね
わたし自身は、これまで、先生から教えていただく中で、
どれだけのものに気付き、得てこられたか。
まだまだ、まだまだ、覚えなければならないことが山ほどあります。
ぼやぼやしておれませんぞ。
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