ますます好きになる

ジーナさんとザビーネさんが次々と新しいデザインのボタンを生み出しています。
素敵!
刺激しあうって、正にこういうのか。

「次々と」なんて書くと、するするとあっという間に作りだしてしまいそうだけれど、
決してそうじゃなくて、
それまでに多くの時間と、多くの費用と、それ以上の労力を費やしているからこそ
新しいものを生むことができるはずですよね。
何事においても、これまでにない、新しいものを生み出すということは
そうそうたやすいことではないと思います。
だからこそ、権利意識は持っていたいと思いますし、
ちょこちょこと思うところを書いてきていました。
以前に「あじさい刺し」のℂマークについても書いたことがあったけれど、
その後は深く調べることもなく過ぎてしまっていました。
自分自身が注意するとすれば、
pinterstとかこのブログとかで画像を扱うときぐらいかなーって思っていたし。

今日、いつも更新を楽しみにしている刺繍作家さんのブログを訪問すると、
その作家さんが過去に作られたレシピが他のブログに掲載されて、
あたかもそのブログ主が考えたかのようにされていたと、
何ともひどい思いをされたという記事が書かれていました。
わたしはそのブログを拝見していないので、どういう書き方をされたのか不明ですが、
もしかしたらですよ、大きく善意に解釈して、
そのブログ主さんは盗用したつもりはなく、
いいものを多くの人に知らせたいという気持ちからなのかもしれません。
しかし、逆の立場だったら、きっといい気はしないはずですよね。
刺繍作家さんのほうが先に作品を公表しているので、
もしも参考にしたのであれば、引用元を明記すればよかったのにな、と思います。

また、今回のレシピの著作権とは少し着眼点が動きますが、
ハンドメイドマーケットが各地で開催され、
ウェブ上でも販売サイトが多くなり、
誰でも自身の作品をお金に換えることが容易になりました。
オリジナルと銘打って、たくさんの作品が出ています。
最近出てきた素材とか、その方のデザインから生まれたものはまさにオリジナルですが、
技術的に伝承されてきたものを扱う際は、
よほどの調査をしたからオリジナルと言うんだろうなぁ、すごいなぁと
手芸古書マニアのわたしは思うわけです。
うらやましくさえあります。
資金に乏しいわたしは、
調べても調べても、どんなに手を尽くしたと思っても、
まだまだ知らない手芸書がいっぱい出てきますもの。

何をやったら権利侵害かというのも、
文化庁や特許庁で該当の規定を読んでも、分かったような、分からないような。
はっきりしているようでいて、ぼんやりしています。
まあ、規定はあるにせよ、法解釈ですからね、
それこそケースバイケースなのでしょうし、
判断する側においても異なる意見が出てくる場合があるでしょう。
「何を著作物とするか」というところが問題なんですよね。
例えば、アクセサリーのデザインは著作権法の適用に当たらないと記載がありました。
また、レシピの著作権となると、
レシピを著作物とした場合、その記述の複写をすれば権利侵害だけれども、
レシピ本に掲載のある作品自体が著作物に当たらなければ、
その本どおりに作品を作ったとしても権利侵害にはならないとか。
難しいですね。
ただ、対価を得よう、これで身を立てようとする上においては、
「難しいからいいや」って見ないままにしておくわけにもいかないかなと思います。

自身のことで考えてみても、
わたしが引いたパターンであっても、
上部に権利が移っているものについては
既にわたしの手を離れていて、わたしの自由にできるわけでもないんですよね。

それと、以前調べたときに気付いたのは、
手芸書の作品やレシピについては各出版社で著作権に関する注意記載が
少しではありますが、異なるようです。
これは、わたしが古い時代の本を見ていることも原因があると思います。
いつか改めて、最近発行された本と比較して、きちんと見直そうと思っています。

規定が難しかろうが、解釈が分かれようが、
それでも、
誰かが考え出したものをまるっと使用するものを
自身の作品として堂々と出せるかどうか。
自分の手で何かを生み出すのであれば、
他の素晴らしい作者と刺激しあいながら
より練ったものを自信を持って送りだしていくほうが、
皆が向上できるように思います。
だからやっぱりジーナさんとザビーネさんは素敵だわと、
ますますファンになるのでした。


【追記】
刺繍作家さんが、
その後の経緯と、御自分の取った対応についてのお詫びをブログに掲載されていました。
コメント欄には尖った言葉がびゅんびゅん飛んでいて
読んでいたわたしも切なくなりました。
どうか、どちらの作家さんも、
これからも素敵な作品を作り続けてほしい、見せてほしいなと、
それだけを思っています。



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