京都、糸、針、鋏③

Art Fiber Endoさんへ。
AFE.jpg
以前から、エンドーさんの絹糸でボタンを巻きたいなーと思っていたのですが、
オンラインショップのページを見るだけで、
あれもこれも全部欲しくて、プチパニックになって、
最終的に、これではダメだ、もう一度冷静になろうと、
カートを空にするというのを何度か繰り返していました。

今回、連れて行っていただけると決まってから、大喜びして、
でも、目的をしっかり持って、オンラインショップでお買い物をしました。
手触りとか、使い勝手とか、知っておきたいじゃないですか。
そうじゃないと、お店の中で絶対に物欲にまみれて、訳が分からなくなりますからね(笑)
それで、いろいろな素材を一つずつ購入して作ったのが、このボタンたちでした。
素材いろいろ
絹とコードを買おうと決めて、ウキウキワクワクで出かけました。

連れて行っていただいて、よかったです。
たぶん、一人ではたどり着けなかったかも。

さあ!扉の向こうには、もう、それはそれは夢の世界が待っていましたよ。
買うものを決めていったのに、それでも大興奮で、
頭の中には小さいわたしがワァワァ駆け回っていました。
たぶん、実際にもワァとかヒャーとか、変な声を出していたと思います。
AFEで買った糸
悩みに悩んで購入したのはこれら。
限定販売とか、残りわずかとか、赤い札とかにもともと弱いのですが、
上のピンクのボタンの画像で一番左端のものに使った絹糸が在庫限りというので、
もう完全ノックアウトですわ。
色を比べながら20本選んできました。
つやつやしてきれい。
西陣織の残糸を選ぶにも、もう3日ぐらい悩めるなと思うほど、どの糸も欲しくなっちゃう。
実は、前夜、ホテルで作ったこのボタン↓も、エンドーさんの糸でした。
頂いた糸で作る
明日からまた楽しくボタンを作りますよー♪
この糸を使って、ボタン博物館で見た、あのボタンを作りたい!
そして、ガシガシ働いて、いつかまたお買い物に行きたいです。
ありがとうございました。本当に楽しかったです。



ビルの間に、お庭が見えます。
三條みすや針1
ここを抜けると、そのお店はありました。
三條みすや針
三條本家みすや針

1651年より宮中の御用針司であったというだけあって、
お店へ行く途中にも、古くて威厳ありそうなものが掲示してあります。
三條みすや針

小さくて、電球色の明かりも暖かいお店の中には何人かの先客がいて、
外国の方が、飾りのかわいい待ち針を買われていました。
店頭にはルーペが置いてあり、
御主人が、一つ一つ顔が違うから、よく見て選んでと言っています。
手づくりなので、犬も猫も、顔が違うんですね。
季節柄、鏡餅の待ち針が置いてあったりして、
小さいのに、ちゃんと紙垂飾りまで付いているんですよ。細かい!
わたしが買ったのは、バラの待ち針。
みすや針3
お店には、赤、ピンク、オレンジ、黄色など、いろんな色のバラの花待ち針があって、
それも、満開とつぼみとありました。
これを、小さな花瓶形の入れ物をピンクッションにして刺したら、
花束みたいでかわいいだろうなぁ
それから、バテンレースに使えるとじ針を、教室の皆さんへのお土産に買いました。
1本1本針が入れられるように、湿気取りの袋も頂きました。
連絡すると通販もしてくださるそうなので、また是非お願いしようっと。


みすや針の通りを挟んで斜め向かいにある菊一文字さん。
菊一文字
ここで、反りのある糸切り握り鋏が見たかったのです。
バテンレースをするときに便利そう。
一つ一つ職人さんの手によるものだから、どれも刃の合わせとか、握り具合が違うんですって。
実際に試用させてもらったら、ほんと、違うんですね。
ショキショキといい音をさせながら何度も握り比べて、この鋏を選びました。
菊一文字の握り鋏
糸を切るだけにしては、ちょいと高いけど、でも、いい仕事しそうでしょう?
宿題もすいすい進みますよ、きっと、たぶん…だといいなぁ…

新潟に帰ってきてから、母に、この菊一文字の鋏の話をしました。
どうもこの刻印を見たことがあったような気がしたからです。
電話の向こうで母の作業台にある裁ちばさみを確かめてもらうと、
やはり菊一文字のものでした。
この裁ちばさみは母の宝物です。
母の母、つまりわたしの祖母ですが、
祖母が京都へ旅行した折に、
娘である母に、「刀鍛冶さんが作った鋏だから間違いないと思って」と、
こちらの裁ちばさみをお土産として買ってきてくれたのだそうです。
それから何十年、母は菊一文字の裁ちばさみで仕事をしてきたのですね。
わたしも今回手に入れた握り鋏をずっと大切に使います。

だって、1挺1挺握ってみながら鋏を選ぶときの様子を次女に聞かせたら、

「お母さん、格好いいね。
 ハリー・ポッターたちが杖を選ぶときみたい!
 その鋏、お母さんを待っていたんだね。」と言うのです。

やっぱり、大きくなっても、ちび子の表現はそのまま、いいことを言うもんだ。
選んだ瞬間に風こそ吹かねど、確実にこれは運命の握り鋏ってことですもんね。
魔法のように操って、作品が生めるようになるまで、使っていかなくちゃ。


この大阪・京都旅は、本当に楽しくて、嬉しいことばかりで、
また頑張って仕事するぞ、ボタン一杯作るぞ、バテンレースも頑張っちゃうぞーと
わたしのやる気タンクが満タンになりました。
皆さんに頼りっぱなしのわたしを温かく迎えてくださり、
当日2日間お付き合くださっただけでなく、
随分前から、この日のために時間を割いてくださり、お心遣いをくださったことに、
わたしは心から感謝しています。
本当にありがとうございます。
大好きです。
いつかまた、きっと、絶対に、お会いしたいです!いや、行きます!!



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2 Comments

リーサ  

京都の旅の後半もよかったですね

後半ご一緒できずで残念でした。素敵なお店で、満足のいくお買い物ができてよかったですね。
ウキウキ楽しそうなお母さんのおはなしを、一緒に喜んでくれるちび子ちゃんって、ほんといいな。
「本物は違う」ということを知っているのは大切ですよね。
本物は、一生もの、ということが、お母さまの鋏の話からもわかります。
でも、つい目先の新しいデザインに目がいってしまう私です・・・・。

2016/12/21 (Wed) 16:22 | REPLY |   

ちどり  

リーサさんへ♪

michiyoさんのおかげで、本当に楽しい京都旅となりました。

> でも、つい目先の新しいデザインに目がいってしまう私です・・・・。
ええ、わたしもです!
そのうえ、割引とか安売りとかそういうのにもぴょんぴょん飛びつくので、
押入れに材料ばかりが増えていきます。
今回はじっくり吟味でお買い物をしたので、
大事に、確実に糸や鋏を使っていこうと思います。

2016/12/21 (Wed) 18:00 | REPLY |   

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