のぞきからくり

のぞきからくりってご存じですか。

立体大型紙芝居というところでしょうか。

レンズの付いた箱があり、
その箱の中に、中ネタと言われる押し絵が複数枚仕込まれています。
口上を聞きながら、そのレンズを覗いて、
ストーリーに合わせた押し絵が切り替わるのを楽しむのです。

新潟の巻郷土資料館には「幽霊の継子いじめ」ののぞきからくり屋台が保存、展示されています。
江戸で発生した見せ物芸だそうで、日本各地にあったそうですが
これほどの大型のものは、国内ではもう見られないそうです。

この春に、中ネタだけが残っていた「八百屋お七」の屋台が修復されました。


先日図書館に行った折、
この「八百屋お七」をお披露目しますよというチラシを見つけたので、
岩室まで出かけてきたのですが、
連休最終日だったせいか、お客さんは少なかったです。
子供は、うちの子たちだけでした。

のぞきからくり (7)

これが、その、のぞきからくりの屋台です。
体育館の天井から、その大きさが想像できると思います。
下に丸い穴がぽこぽことありますね。
ここにレンズが付いています。
この穴を覗くと、ストーリーに合わせた押し絵が光に照らされているのを見ることができます。
100年前のものとは思えないほど、布もきれいに貼られていて、
金糸が光にきらめくのがよく見えます。

のぞきからくり (4)

穴から覗くとこんな感じ。
目玉を左右に動かして、何とか絵全体を見てやるぞーって夢中になってしまいます。

口上は、想像していたよりもあっさりした感じで、リズミカルに進みます。
話の内容がこってりしてますからね、
そのほうが、かえって、見る側が絵を楽しめるように思いました。
口上ができる方は、現在5人おられるとお話しされていました。


お芝居を席を並べて見るのと違い、
この「一人で覗く」という行為が、
ワイドショー的なストーリーと相俟って、
人々を引きつけていたのでしょうね。
覗くためにはお金を払わないといけなかったそうで、
先に見た者の、「あんたは見たかい?」っていう、
ちょっとした優越感みたいなものも想像できて、おもしろいですよね。

のぞきからくり (6)
屋台の煽り部分は新しく作られたものだそうです。
お七といったら、この麻の葉模様の着物ですよね。

昔、文京区に住んでいたのですが、
近くのお寺にお七のものと言われる墓がありました。
案内板も立っていたので、散歩がてら行ってみたことがあります。

その頃は、情念の強い、激しい女性で、怖いイメージを持っていました。
でも、口上を聞いていたら、まだ16歳だったと。
数えでしょうから15歳ですよね。
「怖い女の人だねぇ」なんて思っていた当時のわたしよりも年下です。
実在の女性かは謎ですが、
激しい怖い女というよりも、ただ一途に恋する若い娘だったのでしょうね。

のぞきからくり
屋台は丁寧に解体されて、箱に収納されていきました。

まだまだこれからお披露目の機会があるそうです。
文化財としての価値はもちろんですが、
あの押し絵、手芸好きな人も楽しめると思いますよー。
機会があったら、是非。

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