「現代手藝全書」

ご紹介していないもののほうが多いのですが、
昭和の手芸本、
買うのを我慢できませんで、
今月も何冊か買ってしまいました。
お給料は下がってるってのにぃ

いや、活かせばいいのだ、活かせば。


「現代手藝全書」、昭和8年の本です。

編物、
タッチング、
マクラメレース、
ドロンウォーク・・・・・歩くわけではありません。ドロンワークです。
日本刺繍、
佛蘭西刺繍
リボン刺繍、
ビーズ刺繍、
リボンアート、
クレープ造花、
フラワーリリーアート、
人形細工、
贈答用折紙と水引結、

・・・と、おなじみのものから今では余り知らないものまで
たくさんの手芸が載っています。

表紙を開くと「はしがき」がありまして
まず第一番にこう書いてあります。

「婦人が手藝を學ぶといふことは、
日常生活の上に自然に女らしさ、優美さを表はす基となるものでありまして、
女子にとって大切な要素の一つであります。」

・・・・「女らしさ、優美さ」、わたしにないものだわね。


で、ぱらりとページを送ると「しがらみ編み」の編み方説明。

「しがらみ編み」って、名前がすごいな。
「しがらみ」ですよ。

編み方図も解りやすく書いてあります。
「しがらみ編み」、今度やってみよう。

面白いのが最後に掲載されている「附」というところ。
「若き女性に送る」という題名で、
女性がどうあるべきかを書いてあります。

「いやな鳴声を出す烏はどこの村里へ行っても嫌われますが、
愛嬌のある美しい聾(こゑ)の鶯は萬人に持て囃されます。」

これは、仏頂面をしていてはいけませんということの例えです。
ですが、

「底なしに笑ったり、時と場合をも考えないで、
只ニコニコとばかりしてゐたのでは誘惑の多い世の中でありますから、
どんな不幸を見るかも知れません。」

とも注意しています。
どんな不幸だろう。こう書かれると怖いぞ。

時代を感じさせるのは、
外に出て働く者だけが一家の経済を支持するのではない、
専業主婦も重要な役目を務めているのだという例えが

「それは丁度第一線に立って敵と闘う戦闘員も、
後方にあって、糧食、衛生等のことを掌る後方部隊も、
どちらも戦争に必要であって、
其の功績に優劣の差のあらふ筈がない如く」

と、こんなふうに書いてあることです。

まだまだ、昭和女性としての在り方を書いてあります。
手芸全書と題名はついているけれど、
ちょうど家庭科の教科書のようなものだったのかな。

古い文字と言葉で書いてあるから
なかなか読み進めないせいもあるのですが、
ページを開くと、時間がどんどん過ぎてしまう。
ああ、これだからやっぱり手芸本集めはやめられない。



◆◆追記◆◆
「しがらみ」って「柵」なんですね。
うん、柵に見える編み模様かも。
あぁー、無知がまた露呈しましたね・・・。
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